「日本みつばち講習会 in 諏訪」の公式サイト。アマもプロもみんなで学び、養蜂の技術と楽しみを高め合いましょう!主催・企画は「日本みつばち講習会 in 諏訪」実行委員会です。

第18回の開催報告

第18回の開催報告


日本在来種みつばちの会事務局宛に作成しました開催報告文を以下に掲載いたします。



「第18回 日本みつばち講習会 in 諏訪」開催報告


 平成29年7月1日(土)、梅雨の大雨にも関わらず全国から90名の皆さんにお集まりいただき、第18回講習会を下諏訪文化センター(長野県諏訪郡下諏訪町)において開催いたしました。

今回は国立環境研究所の研究員で博士の坂本佳子先生に「アカリンダニとミツバチヘギイタダニはなぜ被害をもたらすのか」と題してご講演いただきました。

先生は日本の外来生物防疫最前線でご活躍されており、今話題の外来害虫「ヒアリ」の対応で大変お忙しい中、いらしていただきました。

先生からの昆虫・ダニ・クモの足の数の質問に、会場が笑いと驚きにつつまれながら講演が始まりました。

そしてアカリンダニと西洋ミツバチ・ミツバチヘギイタダニと東洋ミツバチの寄生関係が崩れて、昨今の被害が拡大した仕組みやその経緯を、アメリカやイギリスの例をたとえに、今後の展望までを含めてお話しいただきました。

 先生自身が蜂アレルギーであるにも関わらず和洋蜂とダニの研究をされているとのことで、その成果を熱く語られている姿を前に、参加者は最初から気押され通し。

一同熱心に聴き入り頷きながら、時に笑いながらメモを取っていました。

 最後に先生からの農薬の被害や残留性調査研究へのサンプル提供の呼びかけに、大勢の方の協力申し出がありました。

ロビーでは休憩時間に藤原誠太会長の最新著書『ミツバチと暮らす』やダニ対策グッズ、養蜂器具などの販売を行いました。

 今回はアカリンダニという暗いテーマの会でしたのに、参加者からは一様に「楽しかった」「先生のお話が面白くて分かりやすかった」との感想をいただきました。

帰り際の皆さんの明るい顔を見て、「アカリンダニ(敵)を知り己をしれば百戦危うからず」の企画目的が大いに果たせたのではないかと、主催者一同、先生に厚く感謝した次第であります。

(報告者:講習会実行委員会 岩波 金太郎)


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